新年

『私が私の核にある優しさ、この光、忙しさや時間のなさや恥ずかしさや世間体や遠慮や将来の予測を全部とっぱらったところにある、最後に持っているものを全部出して接してあげられなくて、ほんとうにごめん。
私のほうが全然だめだったんだよ、いつも。
そう言って、私の中のもう一人の私は、いつでも悔いている。』

よしもとばなな
切ない王国の物語
よむ花椿 704号

今年もよろしくお願いします。