霧霧昧

体に刻むように、歯型のように
残ってしまうくらい、音楽を聞きたい。
微かな、点を定めないギザギザして、ドロドロした揺れの中にいたい。
常にそこにいたい。

最近、音楽がするすると流れて行って困る。
ちゃんと聞いていないのか。
音楽に、正座して、
居住まいを正して、向こうがこちらを見ているような感じで聞きたい。

次の小品のためのブレストをしている。
ちょっと怖いものにしたい。