吹奏楽

部活を考えることは、地域を考えること

地域に部活動をまかせてみようという方針が国から出ており、地域はザワザワしている。教育現場が抱えている問題と、地域が抱えている問題、家族が抱えている問題のそれぞれが混在した場所に「部活動」はあることがより一層色濃く見えてきているからだ。【そ…

第45回全日本アンサンブルコンテスト


第45回全日本アンサンブルコンテスト やまぎん県民ホールは、客席では響きの美しいホールで、すべての音が明瞭に聞こえるホールだった。 一方で、サウンドが大きくなりすぎるとやや飽和してしまうホールであるようにも感じた。選曲については、王道とアンコ…

アンコンに出るときに気をつけたいこと

今年も吹奏楽のアンサンブルコンテンストの地方大会が終わって、様々な団体を聴くことができた。個人的に気になったことがいくつかある。 「動いてしまう」VS「振り付けをしていること」による音楽の違い 現代音楽っぽい楽譜をどう読むか? 1.「動いてしまう…

社会と吹奏楽<レパートリーを探す>

バンドパワーさんの『富樫哲佳の吹奏楽曲でたどる世界史』 www.bandpower.net は大変素晴らしい特集で、1つ1つの事件に対して深い見識でフォローし、作曲背景を含めた解説で曲のよさを引き出しているので、もっと書いてほしいと思っている。 ただ、選ばれた…

演奏会のプログラミングを考える

例えば、ホルストとリードとパーシケッティをいつまでありがたがっているのであろうね。っていう話、ないですか?もちろん、吹奏楽界の古典、ですから、何もないがしろにしろ、とは全く思っていないのだけど。演奏会のプログラムは、いつまで、王道古典ばっ…

ブリュッセルレクイエムの次はあるのか?

吹奏楽業界、今年はとにかくブリュッセルレクイエム(通称:ブリュッセル、ブリュレ、ブリレク)が圧倒的な数演奏された。なんとなくの数字だと、県大会レベルで66団体、支部大会では40団体が演奏。恐ろしい数のブリュッセルが、全国大会で演奏される見込み…

コンクールは、音楽の場になりえるのか?

高校の部に特化して、全日本吹奏楽コンクールでの金賞受賞の変遷を少し調べてみた。演奏曲目を①オリジナル②邦人③編曲と3ジャンルに大まかに分けてみると、「明らかに」とは言い難いが(※もっと長い歴史の中での系譜をたどる必要もありそうだが)③編曲作品(…

コンテストで何が選ばれているのか?

今年も吹奏楽コンクールは地方大会が終わった。もうすぐ全国大会。 地方大会ではどんな曲が演奏される傾向にあるのか、調べてみた。 (数値は、書き手による独自調査で不安定な要素を含みます。)→クラシック編曲の名曲、オリジナル作品は、大きく循環してお…

どんな曲を選ぶか

どのように曲を選ぶかは、非常に大事な問題だ。 コンクールやコンテストで賞が別れてしまうときなどは、 時たま、「選曲が悪いよね」などと言われたり、「最後は選曲の勝負」と言われたりする。 吹奏楽データベースが、オープンして久しく、よく利用する。 …

コンテスト、とは何か?

最近は、吹奏楽という1つの音楽ジャンルに関わっている。もう4年目になる。 教育機関以外での吹奏楽団は「一般」と呼ばれ、 老若男女、プロ演奏家をのぞいた音楽愛好家たちがそれぞれ団体の伝統や、勝ち方で、 夏のコンクールに臨む。 ・ 各地区大会−県(都…